◊由 緒◊
創立年月不詳と雖も世襲神職家蒲氏の祖越後守學遠江國に来り蒲東西24郷を開拓し、神宮神領として献上す、即ち御厨となる。而して守護神として伊勢神宮を勧請すと伝へらる。3代實録貞観16年5月11日の條に據れば正六位上蒲大神に從五位下を授くとある。往古は蒲大神と称し蒲24郷の総社として崇めらる。蒲郷は後源家の管するところとなり、叉東大寺の支配する所と変わり中古より全く武家の支配下に置かれた。依って神社も亦多少の沿革ありと雖も鎌倉、室町時代以降の古文書39通を所藏し、式年御遷宮等も創立以来紳宮に「準じて行はれ、今川氏の時代に至り神領を安堵されたるより初めて、豊臣秀吉は社領260石を寄進し、徳川家康亦260石新田高55石7斗6升を寄進し、以来代々の将軍之れを安堵する等武家の崇敬殊に篤きものがあった。明 治6年3月郷社に列せられ、明治40年1月12日神饌幣帛料供進社に指定さる。次いで大正10年11月19日昇格して縣社に列せらる。(静岡懸神社志原文)
神社入口 鳥居(靖国鳥居) と 神号標 「懸社 蒲神明宮」
境内社 秋葉神社
蒲 桜
社殿と小山みい顕彰の燈籠
拝 殿
豊受比賣神の祀られる「外宮」
本 殿
社務所
手水舎
末社 三社稲荷神社
末社 厳島神社
御神木 「楠」
写真撮影:2006年1月20日