◊由 緒◊
本社は延喜式神名帳那賀郡伊志夫神社にて、神階帳那賀郡従四位上いしひの明神に相当するとなす。特選神名帳に今按、豆州志に伊志夫神社は大山祇命なり、神主は上古石を祀る社地旧神田(今は向)にありて石火明神と称し村名も亦石火村と称せしが、何時の時か今の地に遷座す。伝へいう石火石は神田と云ふ処の人家の後に牡牝の2石あり。牡石高1丈5尺周囲7丈余り、上平にしてその中窪なる処深黒色なり、村人之を昔土神火を燃し給ふ跡也という、牝石はやや小にして横臥するが如し、上古は山川草木を祀ることあり、村人はこの石を今に石火明神と號して崇敬し、村名を石火と書したり。然るに天文中火災数々起るを以て、火を部に改められたる由、上梁丈に見ゆ、今は石部と称す、この神の旧き牛王、石火宮賓印と刻したるもの松崎村に存す、叉棟札ありてその証正しけれは之れに従ふ、とあり、この神漁業に霊験特に著しとて、今尚信者等は御石講と総へて陰暦1、5、9月の17日を以て祀り来れり、元和7年以後伊志夫神社と改めた。明治6年8月村社に列し、明治40年6月21日神饌幣帛料供進社に指定せらる。(静岡懸神社志原文)
ここが神社の入口 擁壁の裏に階段が
集落を見下ろす高いところです
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中段の鳥居と灯籠
拝 殿
神額 「伊志夫神社」
本 殿
手水舎
写真撮影:2020年5月25日