◊由 緒◊
本社は景行天皇53年癸亥年9月20日創建され、延喜式所載の駿河國有度郡草薙神社である。類聚國 史に清和天皇貞観元年己卯正月26日蕣河國烏渡郡草薙神社授從二位云々、とある。則ち54町之位田を依し賜ふ。當社は日本武尊東夷御征伐の時、天叢雲の寶劒にて草を薙ぎ拂ひ、野火の御難を冤れ、賊徒を焼き亡ぼし給ひし舊蹟である。叉景行天皇東國御巡幸の御時、此所に鳳輦を駐めさせられ、同帝53年癸亥9月20日皇子日本武尊の勲功の地を封じ、御親ら神劍を納めさせられ草薙神社と崇め給うた。故に大古より癸亥に當る年は9月20日臨時大祭を執行すと傳へてゐる。朱雀天皇天慶年中藤原秀郷が平將門を征伐せし時も、後冷泉天皇天喜年中源義家が奥州の賊徒を征討せし時も當社に奉斎されたといふ。叉社殿造営の儀は建武年中駿河國司今川範國再建以來世々國司に於て修造し、天正17年徳川家康社中残らず再建し、以後幕府にて修繕した。舊社領は永正當時は1500石と言はれてゐるが、次第に減額され、徳川時代には朱印50石、(慶長7年より寛永2年迄85石という)並みに山林60町歩となった。明治元年10月5日明治天皇御東幸の砌、勅使植松少將を御差遣あり、御官幣並に御料物金千匹を賜ひ、同6年3月22日郷社に、同12年7月24日縣社に列し、同40年3月15日神饌幣帛料供進社吐に指定された。(静岡懸神社志原文)
少し離れたところに立つ一の鳥居(明神鳥居)
神社入口 二の鳥居(明神鳥居)
御神木 大楠 樹齢は1,000年以上と言われ 静岡市指定天然記念物
手水舎
随身門
左右の守護神像
境 内
拝 殿
拝殿内に掲げられた、「燃えた草を薙ぐ日本武尊」を描いた額
本 殿
舞殿 と 龍勢花火
社務所
境内社
写真撮影:2010年9月10日