上半田の祭礼は、「ちんとろ祭り」と呼ばれ、神輿を警護する2輌の山車の町内曳きと住吉神社境内の宮池に2艘の「ちんとろ舟」を浮かべ、その前舞台で子供三番叟の舞を奉納する。
「ちんとろ舟」は津島「天王祭」の「まきわら舟」を文化・文政の頃伝えたといわれる。宵宮には、舟の真柱に12ヵ月を表す12個の提灯その回りに1年365日を表す提灯が半球形に飾られる。
子供三番叟は、北組・南組に別れ、北組「住吉丸(すみよしまる)」、南組「入宮丸(いりみやまる)」において、草笛・鼓・拍子木に合わせ3、4歳から6、7歳の子供が三番叟を舞う。北組の舞は、力強い男三番叟、南組は、優しい女三番叟である。また、顔の化粧や剣先烏帽子の柄も異なる。北組は、男らしくきつい化粧をし、黒字に金の縁取りと4本の横線、真中に太陽を表わす赤丸の烏帽子をかぶる。南組は、女らしく優しい化粧をし、黒字に金の縁取り、月を表わす金丸の烏帽子をかぶる。
子供三番叟を奉納する地区は、上半田地区のみである。(「半田市誌 祭礼民俗編」より)
神社前の ”宮池”
住吉神社 ”一の鳥居”
”二の鳥居”
”社 殿”
強風でのぼりも壊れてしまってました
東側の鳥居
昔は”入水下天神社”だったのがいつしか住吉天神と呼ばれるようになっていたものの、でもやはりここは入水(いりみ)だろうということで入水神社と改名したのが江戸時代の1838年。しかし、どういうわけか昭和27年にもう一度住吉神社に改称されている。(現身日和 【うつせみびより】HPより)
ちなみに、乙川八幡社は入水神社上社。
ちんとろ船 ”入宮丸”と”住吉丸” 三番叟は強風のため、明日に順延となってしまいました。
赤レンガ建物の横を通り、山車が入ってきます。
朝からの長い巡行を終え、山車が戻ってきました。 最初は ”北組”
次に ”南組”
宮池の横に二輛が揃いました。 このあと、神社に入ります。
鳥居をくぐり、北組の曳き込みです。
境内です。
南組も境内に入ってきました。
曳き込みが終わる頃には、提灯にも灯がともりました。
天候が良ければ、これが見られたんですが・・・ 残念 (2013年撮影)