7月15・16日の両日に森町飯田地区山名神社の祇園祭が行われました。
ここの祭りの特徴は、国の重要無形民俗文化財に指定された八段舞楽が奉納されます。演目は、八初児(やつはち)・神子(みこ)・鶴(つる)・獅子(しし)・迦陵頻(かりょうびん)・龍(りょう)・蟷螂(とうろう)・優填獅子(うでんじし)の8段である。
この舞は、本来村々の辻で行なわれたようであるが、舟形の舞台を拝殿の正面に固定し、3本の柱の中央に四半畳(しはんじょう)のうすべりを敷き、この中で舞われる。
高覧付の舞台の左右に鼓(つづみ)の4人が並び、西側奥手は笛方の座となる。中央の柱は、土台から天井に突き抜けた帆柱で、この裏手に太鼓を置き藍染めの神紋幕(しんもん)が楽屋と舞台を隔てている。
舞人は、小学校から中学校くらいまでの男子で、優填(うでん)の役は古来村松氏の世襲であった。八初児(八撥(やつばち))は、少年2人の舞で天冠に八撥を腹に括(くく)り撥(ばち)を持って登場し、これは祓いの舞といわれ、祇園祭では重要なものである。
龍は、2人の子どもが龍頭を被(かぶ)り左右の丸柱に攀(よ)じ登り、逆さになって上半身を上下に煽(あお)る曲芸的な舞で、蟷螂(とうろう)は文字通りかまきりの被物を付け背中に4枚の羽根を背負って舞うので見物人は飽きない。そのうえ、これらの舞の途中からは、数台の屋台がこの舞台を廻って神前を拝むなど賑やかな祭である。(図説森町史37 山名神社祇園祭のお舞より引用)
郷社山名神社 | |
中国の伝説の守り神”四神”が祀られています。この舞台で八段舞楽が奉納されます | |
演目は、八初児(やつはち)から優填獅子(うでんじし)の8段 | |
最初の演目”八初児”。舞台の下はカメラの放列 | |
これが舞台裏 | |
これが獅子舞。途中から2人になります | |
迦陵頻、背中に羽根を付けて舞う。そろそろ境内に屋台が入ってきます | |
龍の舞の途中から屋台が舞台の横を通り参拝します | |
8台の屋台が整列。 各町が趣向を凝らして飾り人形を付けています | |