「“飯田の祇園”の愛称で親しまれている山名神社天王祭は森町を代表する夏祭りで、子どものころから夏の大きな楽しみでした。森町には国の重要無形民俗文化財指定の舞楽が3ヵ所の神社に伝承されていますが、遠江国(とおとうみのくに)一宮 小國神社・天宮神社に伝承する舞楽とは違い、舞楽要素を含んだ風流舞で、当地では「飯田の祇園祭の舞もの」と言います。この舞は、かつて京都の祇園祭に舞われたとされ中世の古い舞の形を伝えています。」(森町教育委員会 北島惠介さん)
山名神社 社殿
舞屋(まいや) こちらで舞楽の奉納が行われます。
舞楽奉納次第 夕方4時頃から9時頃まで8演目が奉納されます。昭和57年国指定重要無形民俗文化財に指定されています。
”八初児(やつばち)” 清めの舞とされ、呪術的な意味の舞として伝えられている。
”神子舞(みこまい)” 鈴・扇を持ち、若い女面を掛け、夕顔模様の打ち掛けで舞う。祇園舞車の女曲舞か。
”鶴(つる)” 阿吽の鶴のかぶりものを被って羽を付けて舞う。
”獅子(しし)” 阿吽の二人獅子
”迦陵頻(かりょうびん)” 天竺の祇園寺供養に舞い降りたという鳥。天女の舞を想定している。
屋台の宮入も始まりました。
”龍(りょう)” 地域の信仰として雨乞いの意味がある。 柱によじ登り、状態をあおる曲芸的要素を含む。
”蟷螂(とうろう)” 「龍」とともに当所に唯一伝承演目。
”優填獅子(うでんじし)” 荒ぶる獅子を優填が伏することで疫病が退散することになる。