太 鼓


屋台の完成はまだまだ先ですが大太鼓が完成しました。安藤太鼓さんにお願いしてあったもので、 今使っているものより一回り大きく皮の部分の直径が約60cm(2尺と呼ばれる)、高さは80cm強あり ます。材料は欅(ケヤキ)が使われ、大変重く立派なものです。

大太鼓が完成!



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宝くじの寄付金を頂いているためシールが貼ってあります。

大太鼓の製作過程



koutei_1.jpg(23808 byte) 原材料となる欅(ケヤキ)等は、生木から使用する場合は、ゆがみや亀裂を防ぐため、削り出す前に最低3年間ほど 乾燥させます。
koutei_2.jpg(6300 byte) 太鼓の革は、きめ細かくねばりのあるメス牛の革を使用します。保存用に塩漬けしておいた革を1日かけて塩抜 きし、ホコリやキズなどは「革すきカンナ」できれいに落とします。
koutei_3.jpg(9610 byte) 断裁した革の端に「目くだ(竹の棒)」を通し、そこにロープを引っかけて木の型にしっかりと張り、1週間天日干しします。
寸法や革の厚さは太鼓の種類により作り分けます。
koutei_4.jpg(7508 byte) 天日干しした革は、数年室内で乾燥させ(枯らし)ます。新しい革は伸びやすく、音色も悪いので、最低2〜3年 は枯らします。枯らす年数は長いほど革自体が丈夫になり、音色も良くなります。
koutei_5.jpg(6146 byte) 締太鼓・団扇太鼓などの革部分は、革の厚みや強度を見分けながら手作業で慎重に縫いつけます。 機械縫いよりも丈夫で、1,2ヶ所切れてもほつれず、何年も使用することができます。
koutei_6.jpg(7332 byte) 枯らし終えた革を胴に張ります。 「目くだ」を重さ1kgくらいの木槌でたたいてジャッキで引っ張り、革の上に乗り、かかとで厚みのある部分を伸ばし、ならしていきます。 この時、くり返し音を確かめながら太鼓を締め上げます。
koutei_7.jpg(7425 byte) 音が決まり、革が胴になじんだところで鋲を打ちます。 一定のリズムで、引っ張り具合に差が出ないように打ち付けます。長く使うものなので数年先の張り具合の変化まで見越して、お客様の求 める音に仕上げます。