屋台の完成はまだまだ先ですが大太鼓が完成しました。安藤太鼓さんにお願いしてあったもので、
今使っているものより一回り大きく皮の部分の直径が約60cm(2尺と呼ばれる)、高さは80cm強あり
ます。材料は欅(ケヤキ)が使われ、大変重く立派なものです。
宝くじの寄付金を頂いているためシールが貼ってあります。 |
原材料となる欅(ケヤキ)等は、生木から使用する場合は、ゆがみや亀裂を防ぐため、削り出す前に最低3年間ほど 乾燥させます。 | |
太鼓の革は、きめ細かくねばりのあるメス牛の革を使用します。保存用に塩漬けしておいた革を1日かけて塩抜 きし、ホコリやキズなどは「革すきカンナ」できれいに落とします。 | |
断裁した革の端に「目くだ(竹の棒)」を通し、そこにロープを引っかけて木の型にしっかりと張り、1週間天日干しします。 寸法や革の厚さは太鼓の種類により作り分けます。 |
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天日干しした革は、数年室内で乾燥させ(枯らし)ます。新しい革は伸びやすく、音色も悪いので、最低2〜3年 は枯らします。枯らす年数は長いほど革自体が丈夫になり、音色も良くなります。 | |
締太鼓・団扇太鼓などの革部分は、革の厚みや強度を見分けながら手作業で慎重に縫いつけます。 機械縫いよりも丈夫で、1,2ヶ所切れてもほつれず、何年も使用することができます。 | |
枯らし終えた革を胴に張ります。 「目くだ」を重さ1kgくらいの木槌でたたいてジャッキで引っ張り、革の上に乗り、かかとで厚みのある部分を伸ばし、ならしていきます。 この時、くり返し音を確かめながら太鼓を締め上げます。 | |
音が決まり、革が胴になじんだところで鋲を打ちます。 一定のリズムで、引っ張り具合に差が出ないように打ち付けます。長く使うものなので数年先の張り具合の変化まで見越して、お客様の求 める音に仕上げます。 |