麒麟臺(きりんたい)


麒麟臺(きりんたい) 上一之町下組
 沿革 創建年代未詳。天明四年(1784)の火災に焼失し、再建されたものが文化三年(1806)の記録に「鉄縄(かんなわ)」の名でみえる。翌文化四年「よしの静(しずか)」と改名し、文化十年(1813)、以前から組内に金森家から拝領した麒麟の香炉を保管していたことにより、「麒麟臺」と改名した。弘化二年(1845)大改修、大正十年改修。昭和四十六年修理。
 弘化改修 工匠 中川吉兵衞
      彫刻 下段唐子 谷口与鹿(よろく)
          牡  丹 中川吉兵衞
      塗師 輪島屋藤兵衞
 大正改修 工匠 彫刻 村山群鳳(ぐんぽう)
        塗師 田近卯之助(うのすけ)
 構  造 切破風屋根 四輪外御所車

特色 台名の示す通り、屋根飾りとして一対の麒麟を載せ、中段、上段の木鼻の彫刻も麒麟の意匠となっている。下段の唐子群遊彫刻は谷口与鹿の作で神技といわれ、屋台彫刻中の逸品である。豪華絢爛の屋台である。
 文書:「高山の文化財」(高山市教育委員会発行)より

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見送り幕「中国北宋時代の故事」
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名工谷口与鹿の彫物「唐子群遊」の「籠伏の鶏」(籠の中の鶏まで一本の木から掘り出すという、まさに神業)もっと見たい方はこちら
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犬(獅子?)をつなぐ鎖も彫られたもので、屋台が揺れると鎖も揺れます。
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